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ゴキゲン中飛車って何?

  • 管理人
  • 2017年3月19日
  • 読了時間: 2分

今回は「ゴキゲン中飛車」ってなんやねん?という初心者向けの話題です。

先日の棋王戦第3局にも現れたこの戦型、実は初心者にこそオススメ。

        図1

なぜかというと、初心者がはじめに覚える居飛車系統の将棋は歴史が深い。

そのため、数多ある定跡を全て把握していないと不利になることが多いのです。

その点、ゴキゲン中飛車は開発されて20年程度で、定跡を覚えていくのが楽。

そして、何より楽しい戦法です。

初手から▲7六歩△3四歩▲2六歩△5四歩と進んで以下の局面(図2)になります。

前提としてゴキゲン中飛車は後手番の戦法です。

そして、これをやるには相手が▲2六歩を突いてくれることが条件となります。

        図2

「角交換に5筋は突くな」とばかりにここで▲2二角成△同角▲5三角と打ち込むのは・・・

△4二角と合わされると直前に突いた2六の歩が邪魔をして馬をつくることができません。

これが条件の理由ですね(図3)。

        図3

故に図2以下は▲2五歩△5二飛と進みます。

「飛車先の歩交換3文の得あり」と▲2四歩△同歩▲同飛と突っかけると・・・

すかさず、△8八角成▲同銀△3三角と飛車銀両取りをかけて後手が指しやすくなります(図4)。

この筋はゴキゲン中飛車だけでなく、他のいろいろな角交換型の振り飛車で出てきます。

        図4

よって△5二飛以下、▲6八玉△5五歩▲4八銀△3三角と進んで飛車先の歩を受けることができました(図1)。

以上がゴキゲン中飛車の序盤の基本的な立ち回りです。

以降は玉を美濃囲いに組み、左の銀を進めて相手の守りの銀と交換する要領でOKです。

飛車先は放置で大丈夫、5筋の天王山の位もしっかり確保。

この陣形が美しいと思えたなら、ぜひ実際にゴキゲン中飛車を指してみてください!

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