「詰めろ」と「必至」の話
- 管理人
- 2017年7月31日
- 読了時間: 2分
こんばんは。夏風邪をこじらせました、管理人です。
暑い日が続きますが、皆さんも体調管理に気をつけてください。
さて、今日は初心者向け、専門用語の話。
将棋の参考書や棋譜解説を読んでいると「詰めろ」という言葉を目にするかと思います。
日常会話で使う言葉では無い「詰めろ」とはどういう意味なのでしょうか。
詰めろをかけるとは、手番が回ってくれば相手の玉を詰ませられる状態にすること。
すなわち、詰め将棋の状況にすることですね。
「詰めよ」とか「一手スキ」という言い方をする場合もあります。
この詰めろを自分の玉にかけられた場合、相手の玉を先に詰まして勝つか、何らかの手段で詰めろを解き、詰まされないようにする必要があります。
詰めろを解くには…
1.玉の早逃げ
2.邪魔になっている自分の駒を動かして逃げ道をつくる
3.駒を動かしたり、持ち駒を使って守り駒の利きを足す
4.相手の打ちたいところに自分の駒を打つ
5.相手の玉と両取りをかけて相手の駒を素抜く
6.飛び道具(香車、飛車、角)を設置して、相手の駒が動けないようにする
などが考えられます。
1や2は駒を節約した受け方。受けに駒を使うとどうしても攻めが手薄になってしまうので、まずはこれから考えたいですね。
5や6はなかなか出てくる場面が無いですが、決め手になることもあります。
ちょっと話が難しくなりましたが、自分の玉に詰めろがかかっていることを察知し、1~6のような手段を考えて回避できれば、終盤力は格段にあがると思います。
最後に「詰めろ」に似た言葉で「必至」というのがあります。「必死」とも表記されますね。
必至をかけるとは、手番が回ってくれば絶対に相手の玉が詰む状態にすること。
詰めろと異なるのは、上記1~6のような手段では詰めろを解けない状態であるということです。
すなわち、先に相手の玉を詰ますより無いというわけですね。
「王手は追う手」という格言があります。
無理に相手の玉を追って持ち駒を使い果たすくらいなら、持ち駒を温存して次に詰ますぞ!と迫るほうがかっこいいですよね。
王手をし続けても相手の玉を逃がしてしまうだけ…となったら、詰めろや必至をかけることを考えてみましょう!
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